★コラム★明日も、また。
ぐぅぅぅ。
目覚めを知らせた空腹。
差し込んだ一筋の閃光。
僕は痛いくらい目をこすり、階段を登る。
どこにでも売ってる特売品の食パンを手に取り、焼く前にバターをサッとひと塗り。
この一手間が、朝の時間を有意義にする。
響くのは時計の音。
ブオォンと、郵便が届く。
「お届け物でーす!」
元気だよなぁ、本当に朝から。
食べかけのトーストを置いて、寝癖も直さないまま玄関におり、荷物を受け取る。
また、弟はネットで買い物をしたようだ。
何にも無い1日。
何も無い朝。
他愛もなく過ぎていくこの時間が、僕は苦痛だった。
さあ、朝食の続きでも取るか。